花子のお仕事体験談

始めたきっかけは一つの体験談を書き記すためでしたが、そのあとは何か面白い話も書きつづれたらいいなと思っています。ブログアイコンは大好きなもじゃクッキーさんのイラストです。

いざ鼻中隔矯正術へ

医師から直接説明も受けるが、やはりネットでも色々と調べた。

私の場合、鼻中隔矯正術および下甲介切除術ということで、全身麻酔の状態で内視鏡を使用し、鼻中隔の湾曲した部分の骨を取り出し壁をまっすぐにするのと、下甲介の粘膜は残しつつ中の骨を取り出し下甲介を小さくして鼻腔を広くする、というものだった。術後は丸2日鼻タンポンが入り完全に鼻が詰まっている状態で口呼吸しかできない。そしてこちらの病院の場合1週間の入院を要するとのこと。

ネットで調べた感じでは、このような手術を日帰りや1泊2日で、という所もあるようだが、経験者としては「それは無理」とお伝えしたい。無理ではないからそういう病院があるのかもしれないが、かなりの精神力が必要なはずなのでメンタルに自信のある方向けかなと思う。

何が辛いかというと、私からは2つ。

まず、全身麻酔から覚めてくる過程の副作用。めまいと吐き気。発生頻度は3割なのになってしまった。

麻酔が抜けきらず朦朧とする中で吐き気止めの薬も点滴に入れてもらい一時的には治まったものの、起き上がり動こうとすると再びめまいと吐き気が襲ってくる。麻酔から覚め酸素マスクを外したらトイレに行くというルーティンをなかなか達成できずにいた。

鼻タンポンで息苦しい上にめまいと吐き気がひどく、車椅子を貸してくれと泣き言も言ってみたが、鉄の看護師には麻酔を覚まして体を慣れさせるためだからと受け入れてもらえなかった。ところが意を決して立ち上がってからは意外と歩くことができ、鉄の看護師、さすが、分かっている。

午前中の手術なのに午後4時過ぎでこんな状態だったので、6時の夕食も全粥と味噌汁をそれぞれスプーン1杯口に入れたか入れないかで終了。

それでも翌朝にはすっかり治まったのでなんとか助かった。

次に鼻タンポン。想像を絶する辛さだ。私は夫にLINEでこの辛さを「虚無にならないと存在できない」と表現したが全く理解してもらえなかった。

とにかく苦しい。呼吸できない訳じゃないんだからと思うだろうけど口が乾燥してカピカピになるし、鼻が完全に詰まってるからゴクンと嚥下するたびに耳が変になる。飲み込み自体もしづらく、全粥の柔らかな米粒にさえ殺られそうになった。(粒がのどの奥の鼻の出口辺りに入りそうになった)夜だってのどの乾燥で目が覚めてしまい眠れやしない。

辛すぎるから、もう何も考えず、鼻タンポンを抜くその瞬間を夢見ながら、ただひたすら時間が過ぎるのを待つしかないと悟った。

それが、虚無にならないと存在できない、という事なのだが。

手術の翌々日に抜去、なので日帰りや1泊2日では鼻タンポン入れたまま家に帰るってことでしょ?なんと心細いことだろう。食事もろくに取れず、まだ出血も続いていて両鼻穴の綿球も取り替えつつという状況で。

そして実際は、鼻タンポン抜去後も鼻をかんではいけないとの指令で、血混じりの鼻水がまだ結構出てくるというのに、鼻水で溺れそうになりながらあと1日過ごさなければならないのだった。

鼻タンポン抜いてくれー😫

鼻水吸い取ってくれー😫

翌朝の医師の診察がなんと待ち遠しいことか!

鼻タンポン抜去後はシャワーも入れたし(鼻タンポン状態でも浴びてよかったんだけどとてもそんな気になれず)QOL爆上がりでどんどん元気になって入院の最後の方は読書三昧で過ごすことになったが、私は1週間コースの病院でよかったと思っている。