花子のお仕事体験談

始めたきっかけは一つの体験談を書き記すためでしたが、そのあとは何か面白い話も書きつづれたらいいなと思っています。ブログアイコンは大好きなもじゃクッキーさんのイラストです。

弁護士さんにお世話になる話

このブログは、通販の不払い者と闘う中小企業者の体験談です。連載形式になっておりますので、気になった方は

怪しい注文 - 花子のお仕事体験談

からご覧ください。

2019年11月中旬。先日無料相談に乗ってくださった弁護士さんと契約しました。

弁護士さんにお任せする内容は、メルカリに対する情報開示請求、未払い代金の回収、当社商品の転売を禁止する内容の誓約書、そして無断転売に対する損害賠償の請求もできるとのお話でした。

どこまでやるのか、代金の請求と誓約書だけに留めるのか、損害賠償も請求するところまでやるのか、とりあえず情報開示請求に少し時間がかかるようなので結果が出るまでに考えておくことになりました。

 

メルカリ編

2019年11月下旬。まずは、K県女性名の方が代金未払いのウチの商品を転売した本人なのかを特定するため、メルカリに対し情報開示請求をします。

私としてはやはり本人を追求するための裏付けがほしいのです。先日自分で直接メルカリに聞いてもダメだったので(理不尽な世の中で足掻く・1【メルカリ編】 - 花子のお仕事体験談参照)今度は弁護士さんに頼んでリベンジです。

弁護士会照会制度を使って、株式会社メルカリに対し、理由を添えて当該アカウントの登録情報の回答を求めました。

この手続きは裁判所が混んでるので少し時間がかかると弁護士さんに言われました。

良い知らせが聞けるものと首を長くして待っていました、それなのに!

株式会社メルカリは情報開示請求に応じませんでした。

事実確認ができない云々理由が挙げられていました。

弁護士さんの見解としては、相手方の名前も住所もわかっているし、当方が転売による名誉毀損の実害を受けていない(可能性はあったにしても)という点で必要性が認められず、ユーザーのプライバシー保護のほうが優先されたのだろうとの事。

悔しいけど、個人情報の取扱いは相当厳重なことがわかりました。

 

代金回収編

メルカリが教えてくれなかったので確証は得られないままでしたが、まあ本人であることは間違いないと私は見ていました。K県女性名の方宛に送ったウチの商品とメルカリ出品商品は完全に一致していますし、商品欄には「K県から発送」と表示もありました。

2020年2月。さて代金の回収です。こちらも全面的に弁護士さんにお願いしましたので、私は時々電話で進捗状況を確認しました。

弁護士さんはまず思い切って、K県女性名の方宛の受任通知書(ウチの会社から代金支払請求事件を委任された旨の通知)の文面に、メルカリで無断転売しているものの中にも代金未納のものがありますね、という内容も記載してみた、との事でした。全部知ってますから早く支払ってください、さもなくば訴訟に踏み切ります、という内容の手紙です。(振込先も記載されていますが弁護士さんの口座なんですね。)

ところが弁護士さんから通知が行っても、すんなり応じるなんてことはありませんでした。どんな神経の図太さなのか、平気で嘘を並べて代金踏み倒そうとする人間ですから普通と感覚が違うのだろうと実感。

以下経過です。

時は2020年2月末、新型コロナウイルスが国内でも拡がりを見せ始めていた頃、K県女性名の方から弁護士さん宛にメールが来ました。

 

ご迷惑をおかけし申し訳ございません、

肺炎で高熱のため支払いは3月10日に振込む、

メルカリの件は、姉に頼まれて購入したが姉が他の物を購入してしまい不要になったため出品した、姉から代金をもらえないままで体調も崩してしまい支払いが遅れている、

支払いが遅れ本当に申し訳ございません、

電話ができない状況のためメールをしました、

と。

 

率直な感想「へぇ〜。今まで連絡取れなかったのに急に謝られても説得力ないし。肺炎はいつからですか?支払期限からもう4ヶ月以上経つけどそれが理由?電話に出なくてメールがお好きなことは最初からでしたね!(怪しい注文 - 花子のお仕事体験談参照)」

 

ここで弁護士さんより、損害賠償と支払い遅延の利子請求も含めた訴訟を起こすのか、代金回収と謝罪をさせて示談とするかの確認がありました。相手からのメールの内容は嘘っぽくて腹立たしくはありましたが、支払う約束を伝えてきたので訴訟は起こさず、謝罪を求める文言と転売禁止の約束を盛り込んだ示談書を取り交わすことになりました。

ただここで疑問、「え、振込み前のこのタイミングで送るんですか?相手は安心しちゃって振り込んでこなくなりませんかね?」

示談書というものは、支払い金額や支払い日を明記して、お互いが約束を確認する意味もあるので、振込日より前もって取り交わすのが通例という事です。

そして示談書は郵送されました。

約束の2020年3月10日、私は入金になっているものと思い込んでいましたが、弁護士さんの所にはK県女性名の方からまたメール連絡が入っていたのです。

 

高熱の状況が続き、職場関係者に新型肺炎の人が発生したこともあり再度検査、という状況になっている、

支払いを3月25日まで待ってほしい、

3月25日には何がありましてもお支払いさせていただきますので、申し訳ありません、

と。

 

このメール連絡があった時期、私は休校になった子供達が家に居たり会社の仕事も急に忙しくなって弁護士さんに連絡を取るのも忘れていました。

3月10日入金になっているものと思い込んで、3月下旬落ち着いた頃やっと弁護士さんと連絡を取ってみると、現状の報告は唖然とするものでした。

 

支払いの約束日であった3月10日にメールが来て、新型肺炎の高熱が続いているため振込みは3月25日になると言ってきたこと。

これに対し診断書の提出を求めたが相手は応じなかったこと。

相手からの連絡がないまま3月25日になったので、本日中に振り込んでもらえない場合法的措置を取らざるを得ない旨のメール連絡をしたところ、夕方5時過ぎに返信が来て15時過ぎに振り込んだ、との内容で入金の確認も取れたこと。

 

この期に及んでまだ肺炎と言い張るの!?

えっ昨日入金!?

延ばし延ばしにしやがって!

でも、なんとかこれで、終わった・・・!

 

※こちらの記事について。弁護士さんのお話は素人には難しい法律の専門用語が散りばめられており、私が理解できた範囲のことをニュアンスで表現させていただきました。その道にお詳しい方にすれば稚拙な表現になっているかもしれませんがどうぞご了承ください。

 

あとがきとメッセージへ。